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引き出し [ひとり言]

うちの双子の子ども達は中学から別々の学校へ進学し、別々の道を歩んでいる。
中学受験、中高一貫校、地元中学、高校受験、県立高校、、、。
私自身は中高一貫校の女子校で学び2浪して美大へ進学した。
私の人生の引き出しを増やしてくれた我が子には感謝だ。

小学生の保護者の方から塾や受験の相談を受けることもしばしば。
中学生の生徒さんから進路相談を受けることもある。
先日は中学生の進路相談(人生相談と言った方がいいか)で1レッスンを費やした。

コロナによって中学校で十分に話を聞いてもらえる機会がないのであろう。
本来なら部活などで先輩から入ってくる情報もなく、高校の文化祭や体育祭、説明会へ行くこともできず、友達と共に悩むことも励まし合う時間もなく、ただただこの先にある受験の不安に押しつぶされそうになっている。
高校受験は長い。
中学2年からの成績が受験に反映する。
先生からの印象を含めれば、中学1年から始まっていると言っていい。

「先生、高校に入れなかったらどうしよう・・・。」
「贅沢は言わない。ひとりで生きていかれればいい。ひとりで死ぬ。」
悲観と絶望の言葉の数々。吐露する言葉が痛々しい。

今までの私の人生の引きだしからいくつかを手繰り寄せて、一つ一つ言葉を選びながら声をかける。
私とは全く違う引きだしを持つ主人も話に加わる。

何らかの言葉が引っ掛かってくれればいい、何かピントが合ってくれればいい。
いや、合わなくてもいい。
さまざまな人からの話を聞いて、今いる自分の「ここ」だけが世界ではないことを知って欲しい。

がんばれ、中学生!
キミの引きだしはこれから増えていく。
















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