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指先を使う [ひとり言]

有隣堂戸塚カルチャーで絵の具の違いについてのレッスンをした際に生徒さんが驚かれたことがある。

それは、学童用絵の具。

昔は銀色のアルミのチューブでキャップも小さく、絞り出すとチューブがよくちぎれてしまったものだが、最近はキャップと本体が一体化したポリチューブ。片手でポンっと開けることもできる。

「へぇー、ずいぶん便利になったんですねぇ。」と。


幼稚園の造形教室を始めた頃、園児さん達は小さなキャップの絵の具チューブを開けるのに悪戦苦闘。

「開けられない」「閉められない」「ひねれない」「イライラする」・・・。


乳幼児の発達において「握る」から「つまむ」に移行する運動の変化は成長が著しい時期と合致する。
ちょうど赤ちゃんが歩き始める時期に「握る」から「つまむ」の微細運動が始まると言われている。


キャップを開ける行為は人差し指と親指で「つまむ」運動に「ひねる」が加わる。それに、開けると閉めるではキャップを回す方向が違うのでそれも考えなくてはならない。
幼児にとってはより複雑な運動である。

乳幼児の「握る・つまむ」と言った運動が成長に影響しているのと同じように、キャップを開ける行為が幼児の脳に与える影響は大きいと思う。

ほんの些細な日常生活の道具の開け閉めだが、成長著しい幼児の脳に刺激を与えているのではないか。

何でもかんでも便利になったら、一体どうなってしまうのだろう・・・。

子ども達には指先をたくさん使って、脳を刺激してほしいと思う。

脳の発達と手先の器用さ、忍耐力。一石二鳥も三鳥もついてくる。

ぜひ子ども達に指先を使ってほしい。

(ご高齢の方も脳の活性化に指先を使うといいですよ)







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